ブングログ

手にした文具のことから本のことなど

万年筆展いってきました。

5月2日に、千葉の国立歴史民俗博物館歴博にいってきました。

初めてです。
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昼前にのんびと出発。
京成佐倉インドカレーを味わい、徒歩ルートで敷地の佐倉城趾を登ります。
 
お目当は5月8日まで開催の特別企画展、万年筆の生活誌-筆記の近代-の観覧です。
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二時間あれば常設回っていけるよねーと、軽い気持ちで常設展示から入館。
模型とか凄くてじっくり見ていました。
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縄文時代のお面の作りに地域性を感じて面白いです。
 
15時半頃に、まだ第二展示室にいることに気づきます。
歴史としては律令制時代のあたりです。
このペースでみていると、時間足りないどころか間に合いません。
急いで企画展示室を目指します。
 
王朝文化や江戸時代など、大好物の時代を横目に一気にワープです。
 
というか、広い。
広すぎ。第六展示室まであるよ。
これ全部抜けてかないとたどり着けない?と軽く絶望しかけながら第三展示室を出たところで、企画展示室へのショートカットルートに遭遇。
ワープです。
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柳田國男の特別展も気になりますが、後回しです。
 
慌てすぎて写真撮り損ねましたが、到着です。
なお、常設展示はフラッシュたかなければ撮影OKでしたが、企画展はカメラ禁止。
展示品保護の為に暗めの照明。
万年筆の展示品ケースはスイッチ押して30秒間だけ点灯するけど暗め。
 
パイロットのペンミュージアム的な技術も含めた展示と違い、民俗学のアプローチから、万年筆を紹介しています。
万年筆が日本に入ってきてから、様々な会社が万年筆を発売したり、中学一年生の付録についていたり。
途上国の日本は、金銀細工では欧米には敵わない。なら日本の文化である蒔絵を施した万年筆を作ろう!という発想。
そこから今でも続く蒔絵の万年筆。
歴史を追ううちに、蒔絵の万年筆への物欲センサーが動きそうですが、美術工芸品のレベルなので手が届きませんね。
なにより管理も大変そうです。
やっぱり手にしたら使いたくなるでしょうし。
各社のセールスバッグや、官製はがき、チラシやポスター、看板。
万年筆が特別であり、憧れであり、日用の道具となって愛されているのがよくわかります。
 
エピローグは「書く」を問う。
(略)
文字を書くことは希望を記すこと
文字を綴ることは自分をみつめること
万年筆はそれを助けてくれる
そんな存在です
 
強く共感しながら会場を後にしました。
 
スマホやPCで文字や文を綴るのはとても便利です。
道具を握り、自分の手で書くことは、直感的でとても楽しいです。
 
ミュージアムショップでプラチナのバランスの試し書きしました。同じクラスのコクーンよりニブがしなやかです。プレビーやプレジールより柔らかく感じます。これは良いかも!(でもニブがプレビーみたい)プレジールより良いですね。
クリアのスケルトンボディだと、外からもインク色を楽しめると思います。
 
本展示会図録が売店で販売されています。
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この図録はオススメです。買いです。
説明が補完されているのもそうですが、薄暗くて見えにくかった万年筆も、図録に収録されてる写真なら綺麗に見れます。
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残り会期が僅かですが、一見の価値ありです。
 
歴博の常設展はまた日を改めて、もっと早い時間から行こうと思います。
市の博物館ぐらいの気分で行ったら、国なだけにスケールが違いました。
駆け足で見るには勿体無いです。
 
あと、敷地内何故かネコが多かったです。なぜだろう。