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手にした文具のことから本のことなど

臨時休業のお知らせ 群馬県戦ラリーに参戦してきます。

5月14日(土)~15日(日)に開催される、JMRC群馬ラリーシリーズ 第2戦 あさま隠山岳ラリーに参戦するため、東川口本店は臨時休業いたします。

ネットショップも14日は臨時休業いたします。
ご注文は24時間承りますが、お問合せは発送業務などがお休みになります。

ご不便をおかけしますが、何卒ご了承のほど宜しくお願いいたします。

このラリーは県戦と呼ばれる初心者・中級者クラスのラリーなのですが・・・
なのですが、ラリーの聖地・群馬なだけに、全日本クラスの上級者クルーがワラワラ参加している、「なんで?」っていうぐらいハイレベルなラリーです。
おかしい・・・

この2戦目の「あさま隠ラリー」は大好きなラリーの一つで、土曜日に「レッキ」と呼ばれるコース下見、日曜日の朝から本番です。
夜間走行する設定があるラリーと違って、明るいコースで気分もよく、道を間違えるリスクも少ないのでいいですね楽ですね。(ナビ的に)

 

ネットでのご注文商品は、16日月曜日より順次発送いたします。

東川口本店は13日(金)は15時まで。
5月17日(火)より営業いたします。

 

今日は、ファーバーカステルの万年筆や、デルタのカートリッジインクなど入荷しました。

今月末にはデルタやペリカンの限定品も入荷予定です。

順次お知らせいたしますので、お楽しみに!

 

 

 

万年筆展いってきました。

5月2日に、千葉の国立歴史民俗博物館歴博にいってきました。

初めてです。
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昼前にのんびと出発。
京成佐倉インドカレーを味わい、徒歩ルートで敷地の佐倉城趾を登ります。
 
お目当は5月8日まで開催の特別企画展、万年筆の生活誌-筆記の近代-の観覧です。
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二時間あれば常設回っていけるよねーと、軽い気持ちで常設展示から入館。
模型とか凄くてじっくり見ていました。
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縄文時代のお面の作りに地域性を感じて面白いです。
 
15時半頃に、まだ第二展示室にいることに気づきます。
歴史としては律令制時代のあたりです。
このペースでみていると、時間足りないどころか間に合いません。
急いで企画展示室を目指します。
 
王朝文化や江戸時代など、大好物の時代を横目に一気にワープです。
 
というか、広い。
広すぎ。第六展示室まであるよ。
これ全部抜けてかないとたどり着けない?と軽く絶望しかけながら第三展示室を出たところで、企画展示室へのショートカットルートに遭遇。
ワープです。
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柳田國男の特別展も気になりますが、後回しです。
 
慌てすぎて写真撮り損ねましたが、到着です。
なお、常設展示はフラッシュたかなければ撮影OKでしたが、企画展はカメラ禁止。
展示品保護の為に暗めの照明。
万年筆の展示品ケースはスイッチ押して30秒間だけ点灯するけど暗め。
 
パイロットのペンミュージアム的な技術も含めた展示と違い、民俗学のアプローチから、万年筆を紹介しています。
万年筆が日本に入ってきてから、様々な会社が万年筆を発売したり、中学一年生の付録についていたり。
途上国の日本は、金銀細工では欧米には敵わない。なら日本の文化である蒔絵を施した万年筆を作ろう!という発想。
そこから今でも続く蒔絵の万年筆。
歴史を追ううちに、蒔絵の万年筆への物欲センサーが動きそうですが、美術工芸品のレベルなので手が届きませんね。
なにより管理も大変そうです。
やっぱり手にしたら使いたくなるでしょうし。
各社のセールスバッグや、官製はがき、チラシやポスター、看板。
万年筆が特別であり、憧れであり、日用の道具となって愛されているのがよくわかります。
 
エピローグは「書く」を問う。
(略)
文字を書くことは希望を記すこと
文字を綴ることは自分をみつめること
万年筆はそれを助けてくれる
そんな存在です
 
強く共感しながら会場を後にしました。
 
スマホやPCで文字や文を綴るのはとても便利です。
道具を握り、自分の手で書くことは、直感的でとても楽しいです。
 
ミュージアムショップでプラチナのバランスの試し書きしました。同じクラスのコクーンよりニブがしなやかです。プレビーやプレジールより柔らかく感じます。これは良いかも!(でもニブがプレビーみたい)プレジールより良いですね。
クリアのスケルトンボディだと、外からもインク色を楽しめると思います。
 
本展示会図録が売店で販売されています。
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この図録はオススメです。買いです。
説明が補完されているのもそうですが、薄暗くて見えにくかった万年筆も、図録に収録されてる写真なら綺麗に見れます。
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残り会期が僅かですが、一見の価値ありです。
 
歴博の常設展はまた日を改めて、もっと早い時間から行こうと思います。
市の博物館ぐらいの気分で行ったら、国なだけにスケールが違いました。
駆け足で見るには勿体無いです。
 
あと、敷地内何故かネコが多かったです。なぜだろう。
 

インクカートリッジの互換性

万年筆のインクカートリッジには、大きく分けて二つのタイプがあります。

 
ヨーロッパ統一規格と独自規格です。

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上からパイロット(独自)、プラチナ(独自)、ファーバーカステル(欧州統一)、パーカーショート(独自)、パーカーロング(独自)
似ているようで微妙に違います。

 
異なるメーカーでもヨーロッパ統一規格を採用しているメーカーのカートリッジは使う事ができます。(メーカーは保証してませんのでご使用は自己責任で)
 
独自規格のメーカーは、そのメーカー製のカートリッジしか使えません。
 
一般によく言われている範囲ですが、簡単にご紹介したいと思います。
 

ヨーロッパ統一規格

カートリッジにロングサイズやショートサイズがありますが、わりと使えるメーカーが多いショートサイズをご紹介していきます。
他社の万年筆に他社のカートリッジを使用するのはメーカーは非推奨ですので自己責任でお使いください。
 
AURORA(アウロラ
Cran d’Ache(カランダッシュ
DELTA(デルタ)
Pelikan(ペリカン
GRAF VON FABER-CASTELLファーバーカステル
Kaweco(カヴェコ)
OMAS(オマス)
VISCONTI(ヴィスコンティ
WATERMAN (ウォーターマン
ONLINE(オンライン)
MONTEVERDE(モンテベルデ)
MONTBLNC(モンブラン
STAEDTLERステッドラー
Montegrappa(モンテグラッパ
YARD・O・LED(ヤード・オ・レッド)
S.T.Dupont(エス・テー・デュポン)
OHTO(オート)
 
この中の国際標準規格のもの(※マーク)は同一のサイズ・容量が共通化されているそうで下記の記事が詳しいです。

note.chiebukuro.yahoo.co.jp

独自規格

プラチナ万年筆
パイロット
セーラー万年筆
LAMY(ラミー)
SHEAFFER(シェーファー)
CROSS(クロス)
PARKER(パーカー)

これらはそのメーカーの万年筆とカートリッジの組み合わせでないと使えません。

 好きな色で書きたい!

使っている万年筆メーカーで使いたい色のカートリッジがない場合は、その万年筆に適合したコンバーターを使用します。
コンバーターがあれば、パイロットの万年筆にペリカンのインクとかも使えます。
統一規格でもコンバーターは各社純正のものを使用する方がトラブル防止になります。
 
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コンバーター 上から、セーラー万年筆、パイロット、プラチナ万年筆
 

インクの色替えは必ず万年筆をクリーニングしてください

今お使いの色と別の色が使いたくなったとき、必ず万年筆のペン先のクリーニングをしてください。
クリーニングの方法は簡単です。
カートリッジを抜いた首軸(ペン先)を水またはぬるま湯を入れた容器に入れておくだけです。
万年筆のインクの染料は水に溶けるので、急いでいなければ水が汚れたら水を入れ替える・・・これを水が綺麗になるまで繰り返します。

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パイロットのカクノの説明がわかりやすいです。

その後しっかり乾かします。
私の場合ですが、だいたい1日ぐらい放置して乾かします。

急いでいる時は、スポイトで少しずつ水を流しこんだり、両用式でコンバーターをお持ちなら、コンバーターで吸入させて戻して洗浄する方法もあります。
あと、別の方法もあります・・・(いずれご紹介)

吸入式の写真は今使っているものを入れ替えるときにまたご紹介します。

顔料系インクと古典ブルーブラックは長期間放置して内部で完全に乾燥すると、水にほとんど溶けないそうで、水での洗浄ができません。専用のクリーニングキットを使ったり、メーカー修理になりますので気をつけてくださいね。


ゼウスジャパンでは取り扱っているメーカーのカートリッジやコンバーターを取り揃えるように心がけています。
インククリーナーキットも取り扱っていますので、お問合せください。

 

7つの習慣と手帳

わりとスマホでスケジュール管理している人多いですね。
私は紙で管理するのが好きなので、アラームぐらいにしか使っていませんが、紙の手帳は便利ですよ~
昔々、ソニーCLIEというPDAを出していた頃、スケジュール管理に使っていましたが、紙のほうが便利と感じました。

手帳はここ3年ほどはフランクリンプランナーのオーガナイザー(綴じ手帳)を使っています。

それ以前はフランクリンプランナーはコンパクトサイズのリフィルを使っていました。通算して6年ぐらいでしょうか。
ここまで一つのブランドを長く使っているのは初めてです。

フランクリンプランナーの綴じ手帳

フランクリンプランナーの綴じ手帳は1日1ページ。
タスクを記入したり、時間管理の項目とメモ欄があるのだけど、打ち合わせ以外であらかじめ時間が決まっている内容以外はタスクの優先順位でフレキシブルに動いているので、わりと空白。むしろ真っ白。
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メモ欄は思いつきや個人的雑感を書いていたりするので、時々空白部分を求めて、隣の時間割りエリアもメモ欄。
おかげ様で打ち合わせの席では月ごとのカレンダーページ以外は広げられないので、打ち合わせでは別のシステム手帳かノートパッドを広げています。
荷物は増えますね。確実に。カバンが重たいです。
本当は、一つにまとめたほうがシステマチックでいいんでしょうね。
でも手放せない。

初めてこの綴じ手帳を買ったとき、ビニールのカバーが付属していたのだけど、手元にあった豚革で手帳カバーを作りました。コバは塗らないほうがよかった・・・
3年つかっているのでだいぶクタクタ。
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市販のインデックスシールを貼りたくて、それがボロボロにならないように少し広めにつくりました。
良いアイディアが浮かんだら、作り直すかもしれません。

打ち合わせで使うシステム手帳には無地のリフィルのみを入れています。
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今気に入って使っているのは、LIFEのバイブルサイズの無地リフィル
以前から無地好んで使っているのですが、これには理由があって
視覚的に枠(罫)に囚われず、自由に書きたい
という気分の問題。発想を自由に描きたいのかもしれません。
罫線があると、どうしてもその罫に沿って書きたくなりますしね。

システム手帳のバインダーはスリムバイブル用にデザインしたもの。
「カメズハウス」のバインダーです。
黒もあります。

「7つの習慣」

フランクリンプランナーの基になっている「7つの習慣」は名著です。
世の中には様々な自己啓発的な本があふれていますが、それらの本で本棚をあふれさせるより「7つの習慣」1冊で十分だと感じました。
本書を一通り読みましたが、その通りに生きていくのはとても難しいです。
ただ、「習慣」を意識していくことは可能です。

手帳やリフィルにはもれなく「演習」が付属しています。

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これを基に実際に7つの習慣にそったワークに書き込んでいくのですが、この付属の「演習」の説明は一度本で読むほうが理解が早いです。

実は私は最初、「人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす」を買ってやってみましたが、説明のたりなさにほどなくして「7つの習慣」を買いたしました。
足りない部分が補われてとても役立ちました。

そもそもなぜフランクリンプランナーを使い出したのか。
人生変えてみたかったんですね。タイトルに惹かれたのでしょう。
劇的な変化はわかりませんが、今振り返ってみると、6年前からは変わったと思います。

「7つの習慣」は、いろんなことを考えるのにとても役に立った1冊でした。
最近はマンガ版なども出て読みやすくなっているので、「よりよく生きたい」と思ったときの考え方の指針としておすすめです。

使い始めた頃は、四苦八苦していた「演習」も、毎年同じように書いて「ミッションステートメント」を作っていくのは楽しい作業でした。
1年ごとに変化した自分と変化してない自分。
変わったことと変わらなかったこと。
それら一つ一つの確認作業。
紙に書きだして、まとめていく作業は、思考のアウトプットとインプット。
こんなに長く使っているのに、私自身は第3の習慣からずっと足踏み状態だと感じています。

出版元のフランクリンプランナージャパンからも様々な「7つの習慣」本が出ていますが、おすすめは「完訳 7つの習慣」です。
厚いですが、これが基本になっている本です。
とっかかりやすいのは、「マンガでわかる 7つの習慣」です。

なお、ゼウスジャパンのブランド「LQIMIA」のシステム手帳バインダーは、私がフランクリンプランナーのコンパクトを使い出してから、自分が欲しくて作ったものです。

今回は本のご紹介ばかりですが、人生を変化させるきっかけ・・・は大げさにしても、よりよく生きる指針づくりにおおいに役立つ本だと思います。

 

万年筆とノートの裏写り

万年筆と紙の裏写りは切っても切れない関係のように思います。
書けば書くほど、裏写りがどうしても気になってしまう。
雑誌に特集記事組まれてるときもあるし、そんなの見るといやでも気になる・・・と、そんな時期がありましたが、日常的に万年筆と付き合っていくうちに、だんだん気にならなくなってきました。

道具に慣れていくにつれて、使う紙を変えたり、ペンを変えて使うようになったのですが、それでは先が続かないので、私がよく使う紙で実際の裏写り具合を見ていただければと思います。

わりと一般的な手帳の紙

私はフランクリンプランナーのオーガナイザー(綴じ手帳)を3年ほど使っています。
紙質はよくある普通の手帳の紙です。
最初はFニブのコクーンで書いていましたが、罫線が狭いので文字がつぶれてしまい、現在はパイロットのカスタム742のEFニブもしくは、プラチナセンチュリー#3776のUEFを使っています。
時にはプレビーの0.2を使うことも。
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裏写りは写真のような感じです。
Fニブで書いていた頃は裏に少しにじむこともありました。
オーガナイザーを使う前は、同じくフランクリンプランナーのコンパクト(ワイドバイブル)サイズのリフィルを使っていました。こちらを万年筆で試したことはないのですが、オーガナイザーよりやや紙が厚いので、それほど裏写りは気にならないかもしれません。

オーガナイザーには個人的な予定や仕事の予定やタスクなど、自分にかかわることを書き込んでいるので、打ち合わせの席でそれを広げることはまずありません。
(あったとしても、見開きカレンダー部ぐらい)そのため、打ち合わせの時にはもう一冊手帳を持ち歩くのですが、これは弊社のオリジナルシステム手帳バインダーに、ダヴィンチの無地、もしくはライフノートの無地のリフィルを入れて使っています。

どちらも裏写りを気にすることはなく、普通に使っています。
細かい字を書くことが多いので、持って歩くのは極細や超極細の万年筆のことが多いですが、罫線や枠を気にして書くことがないので、Fニブの万年筆も使います。

上質紙70kgの紙に書いた場合

写真はラリーで使うペースノートに試しに書いたものです

ラリーで万年筆を使うことはありませんが、よくある国産の紙質のノートなので試してみました。

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上は「ふでDEまんねん」を寝かせて太めに。
下はプラチナ#3776センチュリー「山中」F
紙は上質紙70kg。
よくある普通の紙ですが、裏写りはこの程度。

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インクフローの良いプラチナのFで、止めの部分がちょっと溜まるかな?というぐらいで気にするレベルじゃありません。

コクヨのキャンパスノートの場合

「ペースノート」なんてラリー屋さんしか使わないし、現場で万年筆で書かないじゃん!といわれると、まったくもってその通りなので、コクヨのキャンパスノート持ってきました。
東大合格生のノートのとり方から生まれた ドット入り罫線のキャンパスノート」です。こういうの、私が学生の頃に欲しかったです。
初めて登場したときに買ったのですが、使い切れずにはて何年前でしょうねぇ・・・

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コクヨのキャンパスノートも裏写りは気にならないレベルです。
日本製の紙でいわゆる中性紙などは、そんなに神経質にならなくても良いかなと思います。

L!EFのノーブルノートだと・・・

おもえば、マルマンのニーシモネも書き心地が良いノートでした。好きなので使っていますが、最高に気持ちの良い書き心地をとるなら、老舗のL!FEノートのノーブルノートやレノバーノートは鉄板でしょう。
気持ちよくって、顔がニヤニヤします。
滑るように書けるんですよね・・・(好きなのでお店にも置いています)
写真が暗くてなんですが、写真はノーブルノートのA4レポート用紙。

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こんな感じですね。
L!FEは私が好き過ぎて止まらなくなるので今回は深追いしませんが、国産で主だったものはこんな感じです。

モレスキンの場合

それなりに良いお値段がしますが、とても人気の高いノート、「モレスキン
私はアイディア帳としてのA5サイズと、気に入った言葉やコピーを書くB6相当サイズの2つを持っています。(どちらも無地)
モレスキンは創造力をかきたてられそうで、なんだかワクワクする佇まいなので大好きなのですが、万年筆との相性はイマイチです。
特にインクフローが良い万年筆だと、FだろうがEFだろうがUEFだろうが、裏写りします。
というか、裏写りってこれだよね!!↓レベル。

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写真の上が、先日パイロットのペンミュージアムで書いたブレラのCMニブ。
下がいつも使っている、#3776のUEF(超極細)。
同じFニブでも、コクーンと山中では異なり、インクフローが良いセンチュリー山中の方が強く裏に出ます。

そのため、モレスキンに何かを書くときは、UEFもしくEFかコクーンを使います。
細かくぎっしり書きたい時は必然的に細いニブになります。

あ、付箋の3Mポストイットもわりとこんな感じで写ります。
(日本の紙は優れている・・・)

写りたくないなら、無難なのは国産中性紙

私の手持ち万年筆の範囲では、油性のマジックやコピックのような写り方はしないので、神経質にならずに気に入ったノートや手帳に書いていくのが良いと思いますが、どうしても写るのが気になる場合は、国産中性紙のノートを選ぶのが無難だと思います。

おまけ・・・結局のところ、慣れたら全て愛おしい

万年筆を使い始めた頃は、やたら神経質になっていた裏写りも、私にとって万年筆という道具が「特別な道具」から「普段の道具」になるにつれて、気にせずその時の気分で選んでガンガン書いていくようになりました。
楽しいし、前のページのインク滲みも味があるように思えてくるんです。
写るのも、その紙と万年筆とインクの個性のように感じられて愛おしいのです。

セーラー万年筆 「ふでDEまんねん」

初めてこの名前を見たとき、某製薬会社的なネーミングに、微妙な胡散臭さを感じたものです。

なにしろセーラー万年筆は「ハイエースネオ」しか持っていなかったので、その使用感でなんとな~くセーラー万年筆は遠くから見ていた感じなのです。
そのため、セーラー万年筆が老舗のブランドで、とても腕の良い職人さんがたくさんいて、ファンがたくさんいらしても、安価で手軽な万年筆ではその恩恵は受けられないんだろうなぁ・・・と思っていました。
はじめての万年筆の第一印象って大事だなぁと今でも思います。

「ふでDEまんねん」は雑誌で「長刀ふでDEまんねん」を絶賛していたことでとても興味をもちました。
また、万年筆画の先生の記事でも、「ふでDEまんねん」をお薦めしていたので、1本で細い線から太い線まで表現できる万年筆って、どんなんだろう・・・と俄然興味をかきたてられました。
そこで入手したのがプロフィット ふでDEまんねん」です。

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普通のプロフィットシリーズの万年筆の佇まいです。2000円です。

パッケージに色気も何もないですが、使い方の説明があるので、初めての方に安心してお勧めできます。

残念ながら、長刀ふでDEまんねん」は完全受注で現在は注文を受け付けしていないそうなので(あっても買えないけど)、現在手に入るのは、「プロフィット ふでDEまんねん」(2000円:東川口本店でも販売中)もしくは、「ふでDEまんねん 若竹(55度)」(1000円)か「ふでDEまんねん(紺:40度)」(1000円)の3種類です。

プロフィットと若竹はいずれもペン先角度は55度。立てて書く人に向いています。

(写真はプロフィットのペン先です)

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紺の40度は寝かせ気味に書く方に向いているそうです。
商品のラインナップからみるに主流は55度なのでしょう。

このふでDEまんねんの面白いところは、立てて書くと細字、寝かせて書くと太字に変化するところです。(ふでDeまんねんのインク色はプラチナのブルーブラック使用)

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これは他社の万年筆にはない特徴で、最初は多少の慣れが必要ですが、慣れてしまえば自由自在に太く書いたり細く書いたりすることができます。
大きく文字を書いて遊ぶのも楽しいです。
筆のような筆致が手軽に楽しめます。楽しいというか面白い!
これは実用重視で使っているFやEF、UEFにはできない事です。
確かに、このペンなら顔料系インクを使って水彩画を楽しむこともできそうです。

筆記感はステンレスニブ特有の硬めのカリカリ感。
インクフローも悪くはありません。
ハイエースネオで1000円だすより、もう少し出してこちらをお薦めします。

確か、ふでDEまんねんと同じぐらいに出てきたのが、マイファーストだったような気がします。

それと、前回ちらりとご紹介した「クリアキャンデーシリーズ」。
実はマイファーストに入っている通常のペン先と「クリアキャンディー」は同じもののようです。というか、ボディはクリアキャンディーですね。多分同じでしょう。

ペン先は「クリアキャンディー」と同じステンレスの中細。

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ハイエースネオ」よりニブも広めでインクフローもまずまず。
(最初にマイファーストを手にしていれば、私のセーラー感はもっと違ったかもしれません。)

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マイファーストは2000円で1本のボディに中細ニブと特殊ニブ(ふでDEまんねんの55度)の両方が手に入るので、「クリアキャンディー」の可愛いらしすぎさとチープさにちょっと手が出し辛いと感じたら、このマイファースト」がおすすめです。

写真はマイファーストとプロフィトふでDEまんねんのニブです。

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ふでDEまんねんの特殊ニブが気に入らなかったら、ペン先を変えて普通の万年筆として使えば良いのですから。
なお、セーラー万年筆のサイトにいくと、「マイファースト」も在庫限りとのこと。

私のお店でこれは置いていないのですが、このまま終わってしまうのでしょうか。
もしもマイファースト」に興味をおもちでしたらお早めに。

このセットに入っていたセーラーのブルーのインクはとても鮮やかで優しい印象の青。とても好きになりました。

ふでDeまんねんとマイファーストで、ワンランク上のセーラー万年筆が気になってきました。
物欲センサーが大変なことになりそうです・・・

ボディバッグ SALE中!3月31日まで!

3月1日からスタートした、ボディバッグ ワゴンセールが最終週に入りました。
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肩にかけるとわかるのですが、びっくりするほど軽いバッグです。
普段フランクリンプランナーのとじ手帳(分厚い)にモレスキン2冊、文庫本に万年筆の束をと、バッグの肩紐が肩に食い込んで痛いのに、このバッグでは苦にならなくて驚きました。
一個欲しいです。(真剣)

来来亭隣の仏具屋が目印!

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私のお店は、隠れ家が本当に隠れて見つからない!という立地です。
のぼり旗を立てましたが、お店はビル2階の階段の奥深く。
実は一階の仏具屋さんのSALEと間違えられてんじゃないか?と思うほどの隠れっぷりです。
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隠れすぎて気付かれてない

このセールは、東川口本店のみで開催中のワゴンセールです。
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ここに出ているだけなので、ご興味のある方は、お早めにご来店ください。

営業時間 午後1時〜午後7時まで
日・祝・月・木 休み